…目線の直ぐ下に、ゼーゼマンの肉竿が屹立している。安物の松茸のごとく傘の開いたエラの根元の鈴口からは~ゼーゼマンのなけなしの理性の発露したカタチでもある~先走り汁が浮き上がっている。
その『匂い』がロッテンの鼻孔を通過した刹那…眠っていた彼女の牝器官は、その役目を思い出し~ロッテンの思考機能に強制信号を発した。
ロッテンは戦慄する…自らの子宮からの指令…『目の前の雄器官から、子種汁を絞り尽くせ…』
ロッテンの理性はその思考を~シャンパンに酔ったからだと信じたかった…
が…自らの肉の欲求を…酔ったせいにしているだけだと嘲笑う自分が存在するのも確かであった
ゼ『…乳房を…両手で支えて、そう…』
普段、パッドの鎧に包まれているロッテンの~丸みを帯びた女性らしい肩の下に連なる~真っ白な水蜜桃。明るい灯りの下に曝せば~浮き上がった静脈からメロンと錯覚するであろう~成熟した『牝』を象徴する肉の塊…
熱くたぎった、脈動する血管の浮き上がった肉棒が、青い静脈血で冷やされた乳房に挟み込まれた事を知覚する…ひんやりとした感覚が、彼の脳髄に伝わった瞬間~果ててしまいそうに成るのを必死に堪えるゼーゼマン…
自らの鼻先をつつかんばかりに接近した鈴口から滴る先走りは~益々雄臭を増し、ロッテンの雌機能を追い詰めていった…
『雄』の象徴を目の前に突きつけられ、理性的な思考を停止したロッテン…だらしなく半開きになった口元から、だ液が零れ落ち、自らの乳房に滴り落ちる。
暖かい唾液と、冷えた乳房の温度差に、一瞬理性を取り戻したロッテン…だが、その耳朶にゼーゼマンの声が届くと共に、理性的な行為を行う時期は、もう巡って来ないコトを思い知る…
『そう…好いよ…もっと唾液を…僕の男根に垂らしておくれ…』
鼻息を乱したゼーゼマンには…一欠片理性も残っていない…絶望と欲望の入り混じった感情の下~ロッテンは舌を伸ばし、自らの唾液を男根に向かって滴らせた…
ロッテンの唾液を潤滑剤として、淫靡な肉ズレの音と、ゼーゼマンの苦悶するかのような呻きがこだまする室内…
だが、ロッテンは不満を感じていた…ゼーゼマンは、鼻息を荒くして雄器官を前後しているが…『彼女自身』には、なんの見返りも無い…ふと気付くと、自身の指が、自信の乳首の先を挟んで舐っているのを知覚した。ロッテンは動揺する…
『自分は、肉欲に溺れるような「牝」では無いはずだ!』
だがしかし、ロッテンが一瞬理性を取り戻したのは…
ゼ『ロッテン…ああ…僕のロッテン…』
ゼーゼマンの肉棒が、快楽に耐えかね…果てるときと同時であった…
ロ『!!!!』
子種を顔面に浴びせられたロッテン…自らの欲望を解放し、椅子にへたり込んだゼーゼマン…
荒い息を整えつつ、満足げに足元のロッテンを見やる…
その刹那…雲の切れ目から漏れた月明かりがロッテンの肢体を照らし、ロッテンの今の姿をゼーゼマンに知らしめた…
メガネ越しに精液を浴びた『熟牝』は…淫靡さを煮詰めたような表情で口元の精液を舐めとるも…その目は、更なる快楽を欲して止まず…足の付け根の裂け目は、別の生き物の如く口を開いて息をしていた…
ゼ『(…食い尽くされる…)』恐怖したゼーゼマンの理性が~コノ場から逃げることを示唆した…が…
ロ『…旦那様…』
普段のロッテンならば絶対にしない~シナを作った誘いに、ゼーゼマンはフラフラと立ち上がり
ロ『!ああン!旦那様』
次の瞬間、床に組み伏せたロッテンの牝穴にいきり立った肉棒を突き立てていた…ただ月だけが、この爛れた宴を見守っていた…